Lesson4-2 マカ(Maca)②

前ページで学習したマカ摂取により期待できる効果を、改めて復習してみましょう。

ここではさらに、使用上の注意や選び方、実際の使い方について解説します。

効果が期待できる症状

  • 貧血
  • 慢性疲労
  • 不妊症
  • 性欲減退
  • 更年期の症状
  • PMS
  • 生理不順
  • 栄養失調
  • 記憶力の低下
  • ストレス
  • 甲状腺機能回復

使用上の注意

オーガニックのマカの根を使用した製品がおすすめです。

また、コンビニエンスストアなどで販売されている「マカドリンク」などは、マカ以外の糖質や添加物、化学構成されたビタミン類などが多量に含まれており、マカ含有量が微量であるため、スーパーフードとしてのマカ摂取にはおすすめできません。

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摂取目安

海外では1日の摂取目安は大さじ山盛り1杯(約10g)〜山盛り2杯(約20g)とも言われていますが、体が小さく繊細な日本人は、小さじ1杯から、様子をみながら取り入れることをおすすめします。

また、定期的に摂取する場合には、一ヶ月のなかで一週間摂取しない期間を挟むことで、スーパーフードの効果が高まる場合が多くなりますので、一週間のマカ休みを取り入れてみてください。

食べ過ぎに関して

スーパーフードは基本的に、食品でありサプリメントよりも穏やかな効能となるため、食べ過ぎを気にする必要はありません。
アメリカやペルーで行われた研究によれば、マカに毒性やマイナスの効果は現在発見されておらず、動物実験においては、摂取量が増えるほど滋養強壮効果が見られ、性的効果も顕著な結果となっています。

マカは強力なイメージがありますが、過剰な心配は必要ありません。
ただし、食べ慣れない最初の頃は少量から始め、その後は体調を見ながら摂取量を調整していきましょう。

選び方

スーパーフードとしてのマカは、安心できるメーカーのオーガニック製品を選ぶようにします。
使いやすいのは、乾燥させたマカの根を粉末にしたマカパウダーでしょう。

カカオと同様に、ロー(生)のもので高熱処理せずに乾燥させたローマカパウダーは、とくに栄養素の破壊が少なく高品質でおすすめです。

マカ製品

日本で入手しやすいマカ製品には、下記のようなものがあります。

  • 乾燥マカの根パウダー
  • ロー(生)の乾燥マカパウダー
  • カプセル入りのマカパウダー
  • レッドマカ
  • ブラックマカ
  • イエローマカ
  • パープルマカ

また海外には、ローストしたマカや、アルコールベースのマカ凝縮物、高品質なマカ入りの板チョコやエネルギーバーなどがあります。

利用方法

マカは長期利用や多量摂取による副作用が出にくいスーパーフードの一つなので、安心して取り入れて行きましょう。

マカの味はすこし独特で、麦芽のような、バタースコッチのような風味があります。
また切り干し大根のような風味もあり、マカの味が苦手と感じる方もいますので、工夫が必要です。

取り入れ方

最も取り入れやすいのは乾燥したマカパウダーでしょう。
このパウダーをスムージーやスイーツ、ドリンクに小さじ1〜大さじ1程度入れての摂取が最も簡単でしょう。
また、手作りのデザートやサラダ、ドレッシング、ジャム、スープなどに入れて取り入れる事もできます。

また、カカオとの相性が抜群で、味的にも効能的にも、相乗効果が期待できます。
すでに学習したローカカオのスムージーにマカをプラスしたり、ローチョコレートにマカを混ぜるなどして、素敵なスーパーフードデザートとして楽しんでみましょう。

また、体を温める働きがあるため、冬や寒冷地の方、冷えを感じる方には特におすすめできるスーパーフードです。

詳しいレシピはLesson28-2を参考にしてください。

Maca Powder (Flour)

乳化剤としてのマカ

乳化とは、本来混ざり合うことのない水や油などの液体を良く混ざり合った状態にすることを言い、英語ではエマルジョンとも言われます。

マカは天然の乳化剤としての作用を持ち、例えば油脂成分が多いカカオニブと液体の甘味料を混ぜあわせる際、マカを加えることで分離することなくしっかりと混ざり合います。
また液体を入れてスムージーにする際も、分離しにくくなるという効果が期待でき、実際に味わいにおいてもしっかりとまとまりが生まれます。

この乳化作用は、スイーツやスムージー、またドレッシング作りなどに活躍する性質です。
また、ローカカオバターとカカオパウダー、甘味料を混ぜあわせて作るローチョコレートでもマカを入れることでなめらかな口当たりのチョコレートに仕上がりやすくなります。

保存方法

マカ製品を購入した際は、直射日光、高温多湿を避け、冷暗所で保存するようにしましょう。
パウダーは特に、乾燥や酸化を防ぐためにしっかりと袋やジッパーの口を閉じておくようにします。