前ページで学習したカカオ摂取により期待できる効果を、改めて復習してみましょう。
ここではさらに、使用上の注意や選び方、実際の使い方について解説します。
期待できるメリット
- 高いアンチエイジング効果
- リラックス効果
- フェニルエチルアミンやアナンダマイドによる幸福感
- 集中力や俊敏性のアップ
- マグネシウムによる血流促進効果・・・など
使用上の注意
非加熱で良質なカカオを使用する
ここまで学習してきたカカオの素晴らしい栄養効果ですが、私達がスーパーフードとしてカカオを取り入れる際にもっとも注意が必要な点として、「非加熱で良質なカカオを使用する」ことをまず最初にしっかり押さえる必要があります。
豊富な抗酸化物質や多くのビタミン、ミネラル、良質な脂質であるオメガ6脂肪酸、フェニルエチルアミンなどの栄養素は、高温加熱処理によりそのほとんどが変性し私達が利用できない形となってしまうことが研究により分かってきています。
さらに、市販のチョコレート製品は、多くの砂糖や乳製品、食品添加物や植物油脂が含まれ、含まれるカカオ成分は加熱処理したものがほんの少しと、カカオの恩恵を享受するにはあまりにも心もとないものとなってしまっています。
これらの理由から、スーパーフードとしてのカカオは良質なロー(Raw・非加熱処理)のカカオを利用するようにしましょう。
選び方
上記で説明したように、スーパーフードとしてのカカオとは、非加熱処理のローカカオがメインとなります。
さらに良質なものを手に入れるためには、可能な限りオーガニックで栽培され、安全な製法で処理されているものを選びましょう。
カカオ製品
日本で入手しやすいカカオ製品には、下記のようなものがあります。
- 生のカカオ豆
- カカオニブ(外皮を取り除いたカカオ豆を粗く砕いたもの)
- カカオ粉末
- カカオバター
- ローカカオ板チョコレート
また、海外には、殻付きのカカオ豆や果肉(パルプ)が付いた状態のカカオ、カカオペーストなどもあります。
その製品も、生(ロー)のカカオ製品を選ぶようにしましょう
利用方法
摂取目安量
カカオ豆の1日の摂取目安量の計算として、自身の体重比から割り出す方法があります。
例えば、体重が50kgの方の場合、適切な摂取量はカカオ豆換算で5〜10個、60kgの方で7〜12個程度となります。
おすすめのカカオの楽しみ方
上記でも解説していますが、カカオ製品は様々なものがあり、その楽しみ方も幅広いスーパーフードの一つです。
- ローカカオパウダーをスムージーに入れる
- カカオ豆やカカオニブをデザートにふりかける
- 他のスーパーフードとカカオニブを合わせてトレイルミックスを作る
- ローカカオバターとローカカオパウダーでローチョコレートを手作りする
詳しいレシピなどはLesson28-1を参考にしてください。
基本的にはスイーツとして使用するのがおすすめで、チョコレート好きな方は特に取り入れやすいスーパーフードでしょう。
保存方法
カカオに含まれる油脂の酸化を防ぐために、密閉できる容器や袋に入れて涼しく暗い場所で保存しましょう。冷蔵庫でもかまいません。