前ページで学習したクコの実の摂取により期待できる効果を、改めて復習してみましょう。
ここではさらに、使用上の注意や選び方、実際の使い方について解説します。
期待できるメリット
- アンチエイジング
- 滋養強壮
- 疲労回復
- 肝機能の改善・活性化
- 脂肪肝の予防
- 血行促進
- 免疫力増強
- 代謝促進
- 冷え性の改善
- 眼精疲労、目の疲れやかすみ、老眼防止
- 体内phバランスをアルカリ性に整える
- 血液の質改善
- 不眠症の改善
- 性機能の向上
使用上の注意
インスリンの分泌を助け血糖値を下げる効果があるため、低血糖の方は摂取量に注意しましょう。
また、性機能に関わるホルモンに作用することから月経促進の作用もあり、妊婦や授乳中の方は避けたほうがよいとされています。
投薬治療との組み合わせとしては、ワーファリンとの相互作用が指摘されています。
治療を受けている方は医師に相談するようにしましょう。
選び方
オーガニックのものを選ぶ
オーガニックでないものや「野生」のものは、化学薬品や二酸化硫黄が噴霧されている場合が多くなります。
品質においても栄養価・味においてもオーガニック製品のほうが優れています。
自然な赤いろのもの
クコの実の色は赤が濃いほうがよいのですが、極端に赤すぎるものは注意が必要です。
比較的安価で極端に赤いものは、化学薬品の染色による色づきの可能性があるからです。
しっとりと光沢があるもの
ややしっとりとした、光沢があるものを選びましょう。
光沢がないものは、抗酸化物質が少ないか古いものである可能性があるためです。
またカリカリに固く乾燥したものよりもしっとりとしたものを選びたいところですが、あまり濡れているものも避けましょう。
こちらは砂糖水に漬けた後に乾燥させている可能性があります。
大きさはあまり関係ない
日本で手に入るクコの実は、大きさにより極上、第一、第二、第三の4つの等級に分けられているのを見かけるでしょう。
しかしクコの実の場合は、大きさと品質にあまり関連性はありません。
粒が大きくても栄養価が高いということはないため、あまり気にする必要はないでしょう。
クコの実製品
国内で手に入りやすいもの
- 乾燥させたクコの実
- クコの実ジュース
- エネルギーバー
- クコの実エキス粉末(パウダーやカプセル)・・・など
この他、海外ではクコの実の液体チンキや摘みたての生のクコの実、クコの種油やチョコレート製品なども販売されています。
利用方法
クコの実は毎日摂取してもよいもので、15〜45gが目安となります。
これは約一握りに当たります。
乾燥したものをそのまま食べてもよいですし、お茶に入れてもおいしく頂けます。
またスムージーにしたり、スープに入れることも可能です。
薬膳料理では乾燥クコの実を他の食品や料理に加えて煮込みますが、そうすることで消化が良くなるという伝統的な考え方があります。
詳しいレシピなどはLesson28-4を参考にしてください。
クコの実は味も甘く、食材としてもトッピングとしても、どんな方にも使いやすいスーパーフードです。
保存方法
クコの実に湿気は大敵です。
空気に触れないように密閉できる袋や容器で保存しましょう。