Lesson22 AFAブルーグリーンアルジー

AFAブルーグリーンアルジーの歴史

35億年前に地球上に誕生した最初のシアノバクテリアの一種であるAFAブルーグリーンアルジーは、天然の藍藻類です。
地球上における過去から現在までの長い歴史において、激変する自然環境の中を生きぬいたその生命力の強さは驚きの一言でしょう。

AFAとは学術名であるアフィニゾメゾン・フロス・アクアの略です。

AFAブルーグリーンアルジーが生息するアメリカオレゴン州にあるアッパークラマス湖は、特殊な自然環境下で、この自然の奇跡とも言えるスーパーフードを育んでいます。

現在のスーパーフードブームにより、世界中から注目を集めているのです。

特徴

人工では作り出せないスーパーフード

AFAブルーグリーンアルジーは、汽水や海水よりも淡水を好むという特徴があります。

また生息するアメリカオレゴン州にあるアッパークラマス湖は、ミネラルが豊富で清らかなアルカリ性の湖水(pH9~10)でありながら、適度な水温と光合成に十分な日光量を誇る特殊な環境を持ちます。

この環境は現在のところ人工では創り出せないといわれており、AFAブルーグリーンアルジーを採取できるのは現在ではこのアッパークラマス湖のみとなっています。

そのため、他の藻類と比較して格段に希少価値が高く、価格は高額になっています。

完全食品としてのAFAブルーグリーンアルジー

動植物の起源とも言われる藍藻類の一種であるAFAブルーグリーンアルジーは、私達の細胞に必要な栄養素をもれなく含んでいる完全食品と言われています。

その栄養素の含有数は100種類以上とも言われており、ただ栄養価が高いだけでなくそのバランスも大変優れているのが特徴です。

これにより、私達の体の生体恒常性(ホメオスタシス)機能を高め、促進する役割も果たしています。

スピルリナとの違い

既に学習したスーパーフードの藻類にはスピルリナがありますが、この2つにはいくつかの違いがあります。

①野生でしか育たないAFAブルーグリーンアルジーと人工栽培が可能なスピルリナ

先にも説明しましたが、AFAブルーグリーンアルジーは現在のところ人工での栽培は不可能と言われています。
スピルリナは工業的な生産が可能となっているため、この点が大きく異なる点です。

それぞれが持つ効能としてはAFAブルーグリーンアルジーのほうが勝っており、これは野生という環境下において育まれている自然の力と言えるでしょう。

②栄養価の違い

どちらも栄養価が大変に高いスーパーフードですが、クロロフィルの含有量、フィコシアニン(青色色素)の含有率、ビタミン・ミネラル量、必須脂肪酸の含有量はAFAブルーグリーンアルジーに軍配が上がります。

③代謝消化面での違い

栄養価の面で比較すると、AFAブルーグリーンアルジーが優れているように感じられますが、代謝や消化の面から比較するとスピルリナに軍配が上がるという研究や意見もあり、どちらにもそれぞれのメリットがあると言えるでしょう。

 

栄養成分やメリット

豊富な必須アミノ酸

AFAブルーグリーンアルジーは、豊富な必須アミノ酸を含有しています。
私達の生命維持には摂取が欠かせない必須アミノ酸ですが、AFAブルーグリーンアルジーは人体の細胞に近いアミノ酸バランスで含まれていることが優れた点の一つで、優秀なタンパク源と言えるでしょう。

また含まれるタンパク質の多くは、動物性食品に含まれる普通のたんぱく質とは異なる糖たんぱく質(グリコプロテイン)・アミノ酸ペプチドです。

アミノ酸を構成するタンパク質の一部に糖鎖が連結したこの糖タンパク質は、腸内細菌による消化が容易であり、もっとも消化吸収しやすいタンパク源の一つです。

オメガ3脂肪酸の宝庫

現代の食事において、オメガ3脂肪酸の不足とオメガ6脂肪酸・トランス脂肪酸の過剰摂取が度々問題になっていますが、AFAブルーグリーンアルジーは現代人に不足しがちなオメガ3脂肪酸の宝庫です。

オメガ3脂肪酸がオメガ6脂肪酸の4倍以上の比率で含有されており、豊富に含まれるドコサヘキサエン酸(DHA)により免疫細胞の活性化や抗炎症作用が期待できます。

美しいブルーグリーンがもたらす素晴らしいメリット

AFAブルーグリーンアルジーは特徴的な美しい緑~藍色の中間のような色を持っています。
これはフィコシアニンの色素であり、高い抗酸化作用を持ちます。

同じグリーン系の藻類のスピルリナよりも約2倍量が含まれているAFAブルーグリーンアルジーのフィコシアニンは、大腸の炎症を緩和したり、慢性炎症を抑制したり、肝臓を保護する働き、また老化の原因となるフリーラジカルの損傷から細胞を保護する働きなどがあります。

  • 豊富なミネラル(特に鉄・亜鉛・セレン、マグネシウムなど)
  • 豊富なアミノ酸
  • 必須脂肪酸(オメガ3)
  • ビタミン類
  • 酵素
  • βカロテン
  • リコピン
  • ルテイン
  • クロロフィル
  • フィコシアニン
  • フェニルエチルアミン・・・など

期待できるメリット

  • 利用効率のよいたんぱく質源
  • 質のよい脂肪酸の摂取
  • 豊富なミネラル源
  • 体内酸度を弱め、アルカリ性に導く
  • 高いデトックス効果
  • 生体恒常性(ホメオスタシス)の機能向上
  • 免疫力の向上
  • アンチエイジング効果
  • DNAの修復
  • 不安の解消や幸福感の向上・・・など

選び方・利用法

AFAブルーグリーン製品は下記のようなものがあります

  • 乾燥させ粉末となったAFAブルーグリーンアルジー
  • リキッドのAFAブルーグリーンアルジー
  • チョコレートバー
  • AFAブルーグリーンアルジーローチョコレート
  • フィコシアニン濃縮液・・・など

この内、乾燥粉末やリキッドのものは以前に比べて日本でも入手しやすくなりました。
ジュースバーや健康食品店でも見つける事ができますが、通信販売でも手に入れる事ができます。

選び方のポイントとして、乾燥タイプのAFAブルーグリーンの中では、リフラクタンスウィンドウ製法といわれる藻類専用の特別な乾燥技術が用いられて製造されたものが最も高品質とされていますので、購入の際には一度確認してみてください。

摂取上の注意として、一度に大量摂取をすることは避けるようにしましょう。

特に摂取が初めての人の場合には、過剰なデトックス反応が起こる場合があります。
まずは少量から始め、数ヶ月かけて徐々に量を増やしていくのがおすすめです。

摂取目安量は下記の通りです。

  • 摂取が初めての方:1日小さじ1杯程度
  • 2~9歳の子供:1日小さじ1以下
  • 成人、あるいは18歳未満の子供:1日小さじ2~3杯程度
  • 運動量が非常に多い方・アスリート:1日小さじ7~10杯程度

AFAブルーグリーンアルジーは、スピルリナなどと比較すると味の癖は少なく、水に溶かして飲むこともできます。

その他スムージーにプラスする、ホワイトのローチョコレートに加えて美しいブルーグリーンのチョコレートを作るなど、様々な活用法を試してみてください。