Lesson1-4 スーパーフードの取り入れ方

各種スーパーフードについての詳しい取り入れ方は、それぞれのページやレシピで学習していきますので、ここではどのようなものを取り入れる時でも共通する点を押さえておきましょう。

スーパーフードの取り入れ方として最適なのは、「オーガニックのもの」「生の状態」で摂取することです。

オーガニックの必要性

野菜

普段の食事などでオーガニックを意識されている方も増えてきましたが、スーパーフードは特にオーガニックや有機栽培など質の高いものを選ぶようにします。

私達の健康やアンチエイジングに大きく寄与する物質である抗酸化物質の多くは、外敵や紫外線から植物自身が身を守るために有している成分です。
そのため皮などの表面に存在していることが多く、これらの有効成分を効率的に摂取するには皮ごと摂取するのが理想的です。
そのため、栽培時に農薬や化学肥料を使用していないことが重要となるのです。

スーパーフードの多くは、それ自体に高い生命力があるため、農薬や肥料なしの栽培が可能なものが多いのが特徴です。
しかしスーパーフードのブームにより、大量生産大量出荷の傾向が見え始め、質が低下し始めているのも事実です。

しっかりと安心できる栽培法で作られているものを選ぶようにしましょう。

生の状態(RAW)で取り入れる理由

healthy organic green detox juice on wood

先にも少しふれましたが、スーパーフードは生食の調理法であるローフード(RAWFOOD)の発展や流行と共に、広く知られるようになったと言っても過言ではありません。

ローフードについては次のLessonで詳しく学習していきますが、まずは生で取り入れる理由やメリットなどを把握しておきましょう。

酵素やビタミンなどの多くの栄養素は加熱により変性する

スムージーやファスティングの流行とともに、多くの人に知られることとなった「酵素」。
酵素については後ほど詳しく学習していきますが、これは私達生命にとって非常に重要なものであり、健康や老化防止にも欠かせないキーワードです。

現在は従来の5大栄養素(炭水化物・たんぱく質・脂質・ビタミン・ミネラル)に加え、食物繊維・ファイトケミカル(フィトケミカル)・水、そして、酵素を入れて9大栄養素が必要と言われています。

この酵素やスーパーフードに含まれる豊富な栄養素は、加熱により変性てしまったり、失われてしまうものも多くあります。
そのため、栄養素をできるだけ壊さない形で、さらに私達の体が吸収しやすいように酵素を変性させない形で取り入れるために、ローフードはとても合理的な調理法なのです。

酵素不足では栄養素を体内で利用できない

酵素は私達の生活や生命維持に欠かせない物質であると述べましたが、酵素の働きの一つに食べたものを消化・吸収するという役割があります。

酵素が体内でしっかりと働いてくれていることで私達は食べ物を栄養素として利用できるのですが、現代の動物性たんぱく質と炭水化物中心の食事や加工食品・加熱食が溢れた食事は、消化に多くの酵素が必要となり、そのような食事を積み重ねていくと私達の体内では酵素不足が慢性化していきます。

酵素不足の状態では私たちは摂取した食べ物を十分に消化吸収できなくなり、必要な栄養素を体内で利用できなくなります。
このような状況において、野菜や果物を生で食べるローフードは、もっとも消化に負担がかからない(酵素を無駄遣いしない)食事法として注目を集めています。

消化に過度に負担がかからない食事を取り入れることは酵素不足の解消に繋がり、食事に含まれる有用な栄養素をしっかりと分解・吸収できるようになります。

そのため、私達の体に必要な栄養素を健康管理や身体作りのためにしっかりと利用することができるのです。