ピタヤの歴史
アサイーのネクストブームとして注目を集めているのこのピタヤは、南国のフルーツであるレッドドラゴンフルーツです。
ピタヤは中央アメリカや南アメリカ北部の熱帯雨林原産のフルーツです。
その歴史には明らかになっていない部分も多いですが、13世紀頃のアステカ帝国の時代には一般的に食されていたことが分かっています。
その後フランス人によって、ベトナムへ伝わり広く栽培されるようになると、東南アジアで人気のトロピカルフルーツとなりました。
近年、沖縄をはじめ暖かい地域での国内栽培も行われるようになり、日本で作られた新品種も登場しています。
特徴
現在ピタヤは、タイやベトナム、南アフリカを含む熱帯地域に生息する夜咲きサボテンから主に収穫されます。
サボテンから芽を出す大きなフルーツは、タイでは“龍の目”、“ドラゴンクリスタル”として知られており、その一風変わった形が特徴的です。
ピタヤには様々な種類があり、白い果肉で最も流通量が多いホワイトピタヤや、赤い赤肉種のレッドピタヤ、ホワイトとレッドの混合種である淡いピンクの果肉を持つピンクピタヤや、外皮が黄色いゴールデンドラゴン、開いた松ぼっくりのようにゴツゴツした突起状の外皮が特徴のイエローピタヤなどがあります。
鮮やかで特徴的な外皮に包まれた実は柔らかく、その果肉中心部は黒くて小さな種があります。
様々な種類があるピタヤですが、スーパーフードのピタヤは果肉が赤いレッドピタヤ(ドラゴンフルーツ)を指します。
アサイーボウルのネクストブームとして、ハワイでもピタヤボウルが流行し、日本でも少しずつ広がりつつあるピタヤですが、特徴はなんといってもその色です。
生のままでも特徴的なカラーのピタヤは、スムージーやピタヤボウルにすることでより鮮やかな蛍光色のピンクとなります。
国内で生産できるスーパーフードであるピタヤは、生で食べることができ栄養素や酵素の損失が少ないというメリットがあります。
また、栽培の際に農薬をほとんど使わない点も健康意識の高い方から評価される点でしょう。
栄養成分
ポロフェノールが豊富なレッドピタヤ
ピタヤは豊富なポリフェノールを含み、アンチエイジングに効果的です。
眼精疲労の回復に効果があるアントシアニンを含み、またレッドピタヤに特徴的なカラーである赤色の元である、赤色色素のベタシアニンというポリフェノールの一種を含みます。
ベタシアニンには強い抗酸化力があり、がんの抑制作用についての研究が進められています。
これらの成分により、抗酸化作用や老衰防止が期待でき、またバランスよく含まれているビタミンと合わせて美白やシミ予防など、美肌作りにも役立ちます。
貴重なミネラル補給源
果物の中でもトップクラスの含有量を誇るカリウムは、塩分の摂りすぎや運動による汗、甘い物の過剰摂取、ストレスなどで失われやすいミネラルです。
カリウムには筋肉の動きを安定させ、神経伝達をスムーズに行う働きの他、体内の水分量調節機能にも関わるため、むくみ対策にも有効な成分です。
また豊富なマグネシウムにより、タンパク質の合成やエネルギーの代謝が促進、神経伝達が正常に行われることで、イライラや集中力低下を防止し、疲労感や筋肉痛などを緩和します。
その他、ピタヤは果物の中では比較的多くの鉄分や、造血ビタミンともいわれる葉酸を含んでおり、また豊富な食物繊維により便秘解消効果も期待できるため、ダイエット中の方や、妊娠中の方、また貧血気味の方にもお勧めのスーパーフードです。
- ベタシアニン
- カリウム
- マグネシム
- 鉄分
- 葉酸
- ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、
- ナイアシン
- パントテン酸
- ビオチン
- ビタミンC、E
- 食物繊維
- オメガ3系脂肪酸・・・など
期待できるメリット
- アンチエイジング
- 美肌効果
- 便秘改善
- 浮腫解消
- 代謝促進
- 精神安定・イライラ防止
- 高血圧予防
- 動脈硬化予防
- 脳梗塞予防
- 心筋梗塞予防
- 貧血予防・造血作用
- がんの予防・・・など
選び方・利用方法
現在、日本で手に入るピタヤ製品には、冷凍ピューレやドライフルーツ、また国産のものなどは生でも手に入れることができます。
生のピタヤは、追熟することがないためなるべく新しいものを選びましょう。
古いものは鱗片や果皮がしなびているため、注意して確認してみましょう。
冷凍ピューレは、スムージーやピタヤボウルとしてバナナや他のフルーツと一緒にミキサーと撹拌することで手軽に楽しむことができます。
またドライフルーツは、そのまま持ち歩いたり、サラダに加えることで、彩りが鮮やかになります。
特徴的な色とは裏腹に、味にはあまり癖がないためどのようなものにも合わせやすいスーパーフードです。
アサイーボウルの作り方を参考に、ピタヤボウルを作ってみましょう。ピタヤの爽やかさを楽しむならバナナは入れないでおきます。