モリンガの歴史
モリンガの原産は北インドの熱帯や亜熱帯地域と言われています。
正式名称はモリンガ・オレイフェラ(学名:Morinnga oleifera)、ケシ目ワサビノキ科の常緑の落葉樹で、和名を「わさびの木」と言います。
インダス文明の時代、北インドで誕生した世界最古の伝承医学であるアーユルヴェーダでは、モリンガは「300の病気を防ぐことができる」とされ、心身の浄化のために利用されてきました。
またモリンガは旧約聖書にも登場し、汚れた水を清めたと記されています。
近年では、国連の国際食料計画において、貧困地域の飲水や栄養失調の救済手段としての効果が認められたとして、世界中から注目が集まっています。
特徴
モリンガは熱帯や亜熱帯の地域を中心に自生しています。
マダガスカルやアラビア半島、南アメリカ、東南アジアやアフリカ大陸など、インド以外にも広く分布しており、過酷な環境下でも1年で5メートルも成長するその生命力の強さが特徴です。
日本では沖縄で栽培されており、沖縄産のスーパーフードとしても注目を集めています。
またモリンガは食品としてだけでなく、環境にも大きなメリットを与えることで注目されており、一般的な植物の約20 倍、一般的な広葉樹の約6倍の二酸化炭素を吸収します。
さらに水の浄化作用や地中の汚染物質まで吸収して浄化する働きを持ちます。
モリンガはマルチパーパスツリー(万能木)とも呼ばれており、葉だけでなく、幹は良質なパルプとして、花は上質な香料や強壮効果のあるフラワーティーとして、また野菜として食べることができ、採れた種子は抗酸化作用の強い高級オイルとして利用されています。
栄養成分
モリンガが持つ栄養素は90種類にも及び、薬効は300種類を超えるとも言われています。
またそれぞれの栄養価が高く、食物繊維はごぼうの約5倍、カリウムはトマトの約26倍、ギャバは発芽玄米の2.7倍も含まれています。
高いデトックス効果
モリンガは高いデトックス効果を持ち、体内の浄化に役立つことから様々な効果が期待できます。
日本は世界でも最も食品添加物使用量が多い国だと言われていますが、このような化学物質や老廃物が体内に蓄積することで起こる弊害は数多くあり、現代病や不調の大きな原因と指摘されています。
デトックスを行い不要物を体外に排泄することで、腸内環境も整い健康的な体のベースが出来上がります。
モリンガの摂取で得られるデトックス効果により、免疫力向上やアレルギーの改善、生活習慣病の予防など、様々な効果が期待できます。
アンチエイジング効果
抗酸化物質やミネラルを豊富に含むモリンガは、アンチエイジングにも有用です。
ポリフェノールは赤ワインの8倍も含まれており、老化の原因物質である活性酸素の除去に役立ちます。
安眠作用
モリンガの粉末や乾燥させた葉から抽出された成分は、神経系に作用し大きなメリットをもたらすことがわかっています。
これにより筋肉がリラックスし、精神の安定や安眠効果が期待できます。
- 食物繊維
- カルシウム
- 鉄分
- 亜鉛
- ビタミンE,A
- ポリフェノール
- ギャバ・・・など
期待できるメリット
- 便秘解消
- 美肌効果
- 免疫力向上
- ダイエット効果
- デトックス
- アレルギーの抑制・改善
- 糖尿病や高血圧などの生活習慣病の予防
- 安眠作用
- 体臭予防・・・など
選び方・利用方法
モリンガに注目が集まっていることから、国内でも様々な製品が出回っていますが、最も手に入れやすく利用しやすいのはモリンガパウダーやモリンガ茶でしょう。
癖がなく使いやすいのが特徴で、パウダーはそのままスムージーなどに加えても良いですし、モリンガ茶のティーバッグも毎日の生活に取り入れやすいでしょう。
サプリメントのように錠剤になったものもあり、ご自身の生活スタイルに合わせて取り入れやすいものを選んでください。
選び方としては、オーガニックのものや国産を望まれる方は沖縄産のものがあります。
栽培法だけでなく、製品の製法までしっかりと納得できるものを選びましょう。